【桃・超短編・画】ちょこ見んと愛す栗ー夢
1on1、部活も終わった放課後。
体育館でジャージ姿の俺達が、バスケのボールを奪い合う。

体格考えて、言いやがったなと、想わんばかりに、背が高くて持久力のある、俺のシュートを阻めない、真面目ちゃん。イヤ、チョコミントアイスのネイルっ娘。

止めろよ。礼なんてがらじゃねーつー

俺のシュートがまた決まる。

「やっぱ小娘はかないません」とネイルっ娘。

「ネイルアーチストとの進展は聞かせなくていい」
嫌な雰囲気になりそうだったので、俺が話題を反らした。
「えぇッ、兄ちゃん喜んでたのに」って

本当か?

無性に俺はチョコミントアイスが喰いたくなった。
いつものタバコの代わりに。




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