ヴァンパイアの花嫁
翌日、エミリオが城へと続く地下室の扉からやってきた。


城の扉を出た瞬間から芳醇なあの少女の血の匂いが漂ってくる。


レオン、この状態はまずいんじゃないのか……?


鼻の良いヴァンパイアならすぐにこの匂いに反応するだろう。


エミリオは扉を開け、地下室を出た。


出た所で無表情のアメリアが立っていた。


「いらっしゃいませ。エミリオ様」


深くお辞儀をしてエミリオを招き入れる。


「やあ、アメリア。さすがだね」


エミリオは出迎えたアメリアを褒める。



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