ヴァンパイアの花嫁
いつも見ているだけであまり話しかけてこない少年はベッドの側に立っていた。


「……」


「ねえ、聞いているんだよ」


嫌だと言ったら外に連れ出してしまうつもりだ。


ご主人様にお怒りを受けてもそうするつもりだ。


「嫌だって言ったら……ここから連れ出してくれる?」


ティナは腕を使いゆっくりとベッドの上に起き上がった。




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