ヴァンパイアの花嫁
しばらくして、アメリアは空になった皿を見て微笑んだ。


「アメリア、お願い……」


ティナが空色の瞳で期待するようにアメリアを見ている。


アメリアはベッド傍のイスに腰掛ける。


「レオン様はヴァンパイアの王子です。私たちの世界ではヴァンパイアが一番、そしてその他の魔物になります。私のような使い魔はヴァンパイアに仕えることが定められています」


レオンは王子様……。


「シェリルさんはどうして亡くなったの?」


エミリオが教えてくれたレオンの100年前の恋人。


「どうしてそのことを?」


いつも冷静なアメリアが驚く。




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