ヴァンパイアの花嫁
エミリオはそんなふたりを目にして心の中でため息を吐いた。


すっかり元通りになったみたいだな。


ティナはそのままレオンの膝の上に座らされてしまい恥ずかしさで顔を赤らめている。


そして反対側のソファに座ったエミリオに気づいてもっと真っ赤になる。


「レオン……」


「なんだ?」


ティナが真っ赤になる理由がわからないレオンだ。


「あ、あのエミリオ様が……」


降ろしてくださいと小声で頼む。

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