ヴァンパイアの花嫁
「食事の用意は出来ているんだ」


ベッドの上に起き上がらせたティナの肩にガウンを羽織らせる。


「レオン、もう痛くないから。一緒に食べたい」


ベッドの上でひとりで食事を食べるのは嫌だ。


「しかし……」


「お願い、レオン。居間でレオンと一緒に食べたいの」


ティナは手を伸ばしてレオンの手に触れた。


ティナの小さな我がまま。


「わかった。一緒に食べよう」


レオンはティナに優しく微笑んだ。



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