ヴァンパイアの花嫁
「ご主人様は大丈夫です。具合が悪かったのですからもうお休みください」


「でも……」


レオンが心配で眠れそうもない。


ティナの視線は扉へと移動した。


人間界の屋敷となんら変わりの無い内装。


ここがヴァンパイアのお城だということを忘れてしまいそう。


「ティナ様……では、ご主人様が戻られましたら起こさせていただきます。それでよろしいですか?」


アメリアが自分を本気で心配してくれているのがわかり、ティナは頷くと目を閉じた。



< 408 / 487 >

この作品をシェア

pagetop