【続】0.0000034%の奇跡



「うん……」



「しかも簡単に僕を泣かせちゃう…」



首筋に唇がついて意識を全部持っていかれる。
もう身動き出来ない。



「別に泣かせるつもりは……」



視線が重なればもう終わり……
わかっててハマりに行く私も私……
だってスイッチの入った智くんに溺れたいから……



「この指とその声で泣かせた罰、受けてくれる…?」



「え……?」



顔を上げれば重なる唇。
罰と言いながら絡まる舌は優しい。
撫でる髪も、脱がし方も、全てが甘い時間。
智くんだけに酔いしれる時間なの。
嬉しくて泣きそう……



目尻にたまった涙に口づけ。



「泣いてるの?」



「泣かされてるの…嬉しくて」



あなたに抱かれながらいつも思う。
自然と涙が溢れてしまう。
愛しい横顔にキスを落としたらその倍は返ってくるの。
それがたまらなく幸せ。



私が私で居れる唯一の場所。



それは智くんの隣です。



今もこれからも、私の人生にあなたはリンクする。



きっと生まれ変わっても、



私は迷わずあなたの手を取るんだろうね。



そして歌う………



今日も明日も…何十年先もずっと…



あなたの隣で歌い続けるよ……






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