シェヘラザード、静かにお休み
天井が落ちそうだ。シーラは牢屋の端に座り、短くなった煙草をベッドの上に放る。
建物の崩れる音と、悲鳴と、何かが焼ける匂い。
この世の終わりって、こんな感じなのかもしれない。
冷静にそれを見て感じた。シーツに火がつき、燃え上がる。
牢屋の外にいた男は無線で何かを聞いた後、すぐに出て行った。
続けて爆発音がする。国民の不満が、と言ったところだろうか。
燃え上がった炎がベッドに広がる。
魔女には火刑がお似合いだろう。
石畳が熱くなってきた。膝を抱えてそれを見ていたシーラは、近づく足音に顔を上げる。