Parlez moi d'amour
「あれ? 顔見えなくなっちゃった。もう一回ビデオ通話に切り替えてよ」

「恥ずかしいからまた今度ね」

多分被害妄想。

彼の時間の全てが私のものではないし、 彼の空いた時間は限られているんだもの。

電話がかかってくれば取らないわけにいかないじゃない。

「え~!」

彼はいつも隙間の時間に電話もメールもくれるし、 変わらない優しい声で話しているじゃない。

全く

こんな些細なことでヤキモキして


馬鹿みたい……

「ん?」

「え?」

「あ、もしかして、心配になってる? 俺が櫻井となんかあるんじゃないかって」

「馬鹿ね。そんなことないわ」

15も年が上の私には、かわいくヤキモチなんて焼けない。

気にしていないという風に小さく笑って答えることしか。

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