風の贈り物
 山梨県小淵町にある食品会社ホーリー食品は朝から多忙で早出出勤の人が留守番電話の注文やファックス注文の整理を担当している、その他にお茶やコーヒーやティーなどドリンクの準備も早出出勤の人が担当で、早出出勤は日替交代で担当が回ってくる。
 この日の早出出勤は新人の本部愛美は朝6時から出勤している。
 沖縄出身の本部愛美は大学は東京で就職は山梨県の小淵町にあるホーリー食品に就職が決まった、理由は大学時代に知り合った友人が小淵町出身で大学時代の夏休みに遊びに来たのがきっかけである。
 本部愛美は出勤してまず始めにすることはお茶の準備それから留守番電話の注文とファックスの注文を確認してルート営業の担当ごとに朝8時まで整理しないといけない。
 ホーリー食品では朝礼はなく出勤してきら、早速作業に取りかかる。
 朝のあわただし中、相川奈々は伝票の打ち込みその伝票をルート配達担当の井上人志に渡して午前の作業はひとまず落ち着く。
 相川奈々の先輩社員の天花寺天花56歳は父親が戦時中未来にタイムスリップして歌手の青山天花に一目惚れして娘にてるまと名をつけた、それが天花寺てるだ。
 急騰室で洗い物をしている、相川奈々に天花寺てるまが声を掛けてきて洗い物を手伝ってくる、しばらくすると天花寺てるまは洗い物をしているのにシャツの袖をめっくていない相川奈々に気づき睨み付け袖をめくる、あわて相川奈々は赤く晴れ上がった腕に巻かれた包帯を隠す。
ハァー、あいつが手を出すやつだとは思ってもいなかったが。
前の夜相川奈々と永井は些細な事から抗論が始まりお互いが感情的になっていく、永井亮は外すつもりだったが自分をかばった相川奈々の腕にあたり、腕が赤く腫れ上がってしまう。
 仕事終わったら話を聞くから、いいね。



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