塩対応の佐藤さん

クラス発表

____

「あ、和樹やん!」

笑顔で向かってくるのは、紗彩。

小学3年生の時に大阪からうちのクラスに引っ越してきた同級生。

「お、紗彩じゃん、おは…ふぁぁ。」

あくびが出てしまった。恥ずかしい。

胸がどうしてもドキドキしてしまって、なかなか眠れなかったのに、早く起きてしまったせいだ。

「昨日寝るのおそかったんやろ?分かるで〜(*´罒`*)」

「寝た時間当ててみろよ」

あまりにも無茶すぎる俺のクイズ。
『わからんわ!』
って断られる前提でやったのに、紗綾はやる気満々だった。

「そうやな…3時くらいやろか?」

「ぶっぶー!4時でした!」

「惜しいやん!!笑」

そんな 他愛のない会話をしていると、そろそろクラス発表のようだ。

「一緒になれたらええな」

ドキッ。

好きなんじゃないが、こんなことをサラッと言えちゃう紗彩には憧れる。

「う、うん、なれたらいいよな」

照れてしまってぎこちなく言うと、

「あんま、嬉しなさそうやな」

え、?

俯いている紗彩の顔は見えなかった。
でも声は、少し低くなって、。

怒らせた、?

「ごめん、紗彩が急に一緒になりたいとか言うから照れた、だけ…」

本音を言ってみる。

紗彩は急に表情を明るくして、

「そーか!よかった!」

良かった〜。。。
< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop