【短】大ちゃん先輩はカッコ悪い!
「じゃあ、もう一つの答え聞いていい?」
「答え?」
「付き合ってくれますか?」
手を出して握手を求めてくる大ちゃん先輩。
そういうのもちょっと古い気がして、何だか白けちゃう。でもそういう所が好きなんだよね。
「付き合って、あげます」
素直じゃないわたしも充分にカッコ悪い。
そんなわたしを好きだって言う大ちゃん先輩もカッコ悪い。
「相変わらず強気」
「夏の大会は見に行きます」
「え。でも、俺……」
「大ちゃん先輩が好きなバスケ。大ちゃん先輩がいたバスケ部。その試合があるんです。わたしもその空気を感じてみたいから」
お兄ちゃんもいるしと最後に言おうとしたら、抱きしめられる。言わずに終わってしまった。