人色-hitoiro-

京夜「諦めるつもりはない。
でも、もしも伊織が俺よりも
阿久津の方を選ぶのなら
俺は自分の気持ちは伝えない。
影で伊織の幸せを願うよ。」

涼介「そう。」

いつかのいおに見せてやりたかった。
あんなにも好きだった京夜が今
あの頃のいおと同じ気持ちだって事を。
いおが諦めたその恋が今
動き出してるって事を。

でも、俺は何よりも、いおの幸せが
一番大切だから、何もしない。

俺にとって一番の願いは
いおがいつも笑っている事だから。
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