とある学園の禁断恋愛
「ていうか、そろそろ時間だけど、戻らなくていいのー?」
「え、ホントだ。急がないと。えっと、ご心配有り難う御座いました、入鹿先「下の名前で呼んで。」・・・李月先生。また会う機会があれば是非。それでは。」
そういい、月は体育館へと走り去っていく。意外と足は速いらしく、すぐに見えなくなった。
「・・・月ちゃんか。かーわいいねー。いや、どっちかってと美人か。」
月の顔立ちは整っており、艶のある黒髪も相まって、大和撫子の様なのだ。大層モテるだろう。
「羨ましいねー。」
大してそう思っていない風に言う李月先生も、まさにイケメンという顔立ちで、今の台詞を世界中のブサメンに見せたら、きっと殺されるな、と、心の中でひっそりとそう思う、名も無きモブなのであった。(ちなみにずっとそこに居た。気付かれなかっただけで)
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