極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「・・・要するに、三崎さんは俺にライバル意識を燃やしている」

「うん」

「ニューヨーク出店っていうビッグプロジェクトに抜擢されたい野心もある」

「うん」

「どうやら選ばれるには、経営企画部の佐伯彬良が邪魔だ」

「そ、そうなんだ」
三崎さんが彬良くんを敵対視する理由と、やっぱり彬良くんはニューヨーク行きの候補なんだってことと、ふたつのことに合点がいった。

「だから俺の足を引っ張りたい。正攻法じゃ無理だから、俺の大切なもの、すなわちそよかを攻撃する。そうすることで俺にダメージを与えて、うまくすればレースから降りてもらう」

理解できた? と問いたげなまなざしを、こちらに向けてくる。

「ひどい、そんなの!」
怒りと苦しみと、あらゆる負の感情が渦巻いて胸に痛みさえ覚えるほどだ。傷つけられた自尊心は、相変わらずじくじく痛んでいる。

「あいつが悪魔的に計算高いのは・・・」
ためらいながら、彬良くんが言葉を続ける。それにしても彬良くんが「あいつ」呼びするなんて、よっぽどのことだ。
「俺に二重の罠を仕掛けたことだ」
< 127 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop