極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
彼の思い通りになったんだろうか。
わたしの心は打ち砕かれてしまった。

周りと差があって当たり前だ。わたしは、もともとEurekaには入れなかったんだから。
最終面接で、一生懸命Eurekaへの想いを話していた過去の自分が恥ずかしくてたまらない。面接官が見ていた履歴書には『佐伯彬良 推薦』とでも大きく書いてあったんだろうか。

それなのに内定に舞い上がったり、入社して張り切ったり、周りを見て落ち込んだり。
バカみたいだ。みたいじゃなくて、バカだ。

「三崎さんの狙いは、俺だろう」

「狙い・・・」
そういえば、どうして三崎さんはわたしを捕まえて、あんな話をしたんだろう。
そんなことにさえ頭が回らなかった。

「相手の弱点を見つけて、そこを徹底的に突く。俺の場合は、そよかだ」

わたしが彬良くんの弱点・・・えーと、三崎さんの狙いは彬良くんで、三崎さんはわたしが彬良くんの弱点だから・・・なんだかよく分からなくなってきた。
もともと混迷を極めている頭の中が、さらにぐしゃぐしゃになる。
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