極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
すらりとした長身にライトグレーのパンツスーツがよく似合っている。
それにしても相変わらず綺麗なひとだ。会うたびにやっぱりそう思う。人が本能的に美を感じる左右対称に近いんじゃないかというくらい、整った顔立ちをしている。彬良くんの外貌の多くの部分は、間違いなく理沙子さん譲りだ。

人目を引かずにおかない美人なのに、性格は気取ったところがないし、アメリカ育ちだけに、物言いは率直でさっぱりしている。

「そよかちゃん、この後時間ある? よかったらちょっとお茶でもどう」
理沙子さんが、声をひそめて聞いてくる。

ちょっと迷ったけど、今日は直帰でいいと言われたし。わたしも久しぶりに理沙子さんと話がしたかった。

理沙子さんと入ったのは、店からちょっと歩いたところにあるカフェだった。
しゃれた雰囲気のカフェだけど、表通りから一本入ったビルの二階にあるので、客足はまばらだった。

「あんまり込んでないから、休憩っていうとよくここに来るの」と理沙子さんが説明してくれる。
< 180 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop