極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「わたし日本に残って、彬良くんを束縛する気はまったくなくて、その・・・アメリカに素敵な方がいれば、とか。正直、彬良くんにはわたしより、もっとふさわしい女性がいるんじゃないかと思うし。
たまたま幼なじみだから仲良くしてもらってますけど・・・」

向かいの理沙子さんが、美しいアーモンド型の瞳を一瞬見開いて、すぐにそれが笑みの形に細まった。
ころころと笑い声までたてる。

「やだー、そよかちゃんたら。束縛してるのは、彬良のほうでしょう」
可笑しそうに言う。

「束縛、ですか?」

「彬良のそよかちゃんに対する執着っていったら、子どもの頃からそりゃすごかったわ。いつもそよかちゃんの隣にくっついて」

えーっと、くっついてたのは、わたしのほうなのでは・・・

「あの子には、そよかちゃんが必要なのよ」

「そうですか・・? 彬良くん、何でもできちゃうし、王子とか呼ばれてうちの会社でもすごく人気ですよ。なんでわたしなんかと付き合ってるんだろうって、不思議で」
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