極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
どこかで誰かに似たような話を聞いたなと思ったら、三崎さんが語ったわたしの人物評だった。
「わたしにも屈託なくにこにこ話しかけてくれて。『クッキー焼きすぎちゃったんだけど。よかったらどう?』って。それがまたすごく美味しくてね。素直に笑顔で『美味しい!』って言えたの。
それがきっかけで、よくしゃべるようになって。仁美は、わたしと周りの世界をつないでくれる環っかみたいな存在だった。
少しずつわたしのことを、姫でもクールビューティーでもなく、友達としてみてくれる子も増えてきて。わたしも肩の力を抜いて周りと接することができるようになって。おかげさまで生きるのがだいぶ楽になったというわけ」
美人も大変なんだなとありきたりな感想を持つと同時に、それはまた彬良くんが歩んでいる人生なんだと、あらためて気づく。
「だから彬良のそばにそよかちゃんがいてくれて、本当によかったと思ってるの。
あの子はわたし以上にプライドは高いし、やれば何でもこなせちゃうし、感情を素直に表に出すのが苦手だし。いつのまにか “孤高の人” になりがちなのよね。
無心に慕って甘えてくれるそよかちゃんのおかげで、彬良はだいぶ救われてたはずよ」
わたしが、彬良くんの救い・・?
幼い頃から見ていた景色が、その色を変えてゆく。というより、新たな色彩がそこに重ねられてゆく。
モノクロ写真が彩色されて、見えていなかった風景が立ち上がってくるかのような。
「でも・・・わたしいつも、彬良くんにわがまま言って助けてもらってばっかりで・・」
やあね、と理沙子さんが朗らかに笑う。
「そよかちゃんのお願いなんて、どれも彬良にとっては簡単なものじゃない」
「わたしにも屈託なくにこにこ話しかけてくれて。『クッキー焼きすぎちゃったんだけど。よかったらどう?』って。それがまたすごく美味しくてね。素直に笑顔で『美味しい!』って言えたの。
それがきっかけで、よくしゃべるようになって。仁美は、わたしと周りの世界をつないでくれる環っかみたいな存在だった。
少しずつわたしのことを、姫でもクールビューティーでもなく、友達としてみてくれる子も増えてきて。わたしも肩の力を抜いて周りと接することができるようになって。おかげさまで生きるのがだいぶ楽になったというわけ」
美人も大変なんだなとありきたりな感想を持つと同時に、それはまた彬良くんが歩んでいる人生なんだと、あらためて気づく。
「だから彬良のそばにそよかちゃんがいてくれて、本当によかったと思ってるの。
あの子はわたし以上にプライドは高いし、やれば何でもこなせちゃうし、感情を素直に表に出すのが苦手だし。いつのまにか “孤高の人” になりがちなのよね。
無心に慕って甘えてくれるそよかちゃんのおかげで、彬良はだいぶ救われてたはずよ」
わたしが、彬良くんの救い・・?
幼い頃から見ていた景色が、その色を変えてゆく。というより、新たな色彩がそこに重ねられてゆく。
モノクロ写真が彩色されて、見えていなかった風景が立ち上がってくるかのような。
「でも・・・わたしいつも、彬良くんにわがまま言って助けてもらってばっかりで・・」
やあね、と理沙子さんが朗らかに笑う。
「そよかちゃんのお願いなんて、どれも彬良にとっては簡単なものじゃない」