ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
謝ってくるなんて思わなくて、
ちょっとびっくりした。
真凛のおかげで、多少は丸くなったんだろうか。
「ん、もういいよ」
俺は妖斗の背をそっと撫でた。
「……光にぃ、頭痛い?」
「バーカ、こんなんかすり傷だよ。慣れてるし」
妖斗は包帯が巻かれた俺の額に、気遣うかのように触れた。
「……光にぃ、今日は俺も翼にぃんとこ行く」
翼咲にも謝りたいのか。
「わかった」
そう言い、俺は快活に笑った。