ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~

約束。






「ただいまー」




夜の9時過ぎに、翼にぃが家に帰ってきた声が
1階から聞こえてきた。







俺は、自分の部屋のベランダで空を眺めていた。




ちなみに、真凛と聖里奈はついさっき帰った。


「…………学校、か」





今更行ってどうなるのかって、正直思う。




友達できる気がしねぇ……。





出逢い系サイトのこともあるから、俺は松浦に伊瀬妖斗という翼にぃの双子の弟として
行くことになった。






結局、あのサイトにあった俺の個人情報は利亜さんが管理してるものだから、削除なんてしたらたぶん、携帯に電話がかかってきてまた犯される。






それならあれが俺だと他人にバレない最善策は、当の俺が変装することだった。







髪は染めたし、顔は弄ってないけど、




今まで、白髪は結構な印象が強かったから、





たぶん髪色が違うだけでなかなかバレない。








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