藤堂さん家の複雑な家庭の事情
しかし翡翠のいない現在の藤堂家のリビングではそんな冗談を言う人間は一人もおらず、
「気になるならシャワーしてきな」
心実がそう提案するくらいで卑猥な方向に話は膨らまない。
心実がいるという状況では、ここに翡翠がいたとしても、大した話の膨らみ方はしないかもしれない。
シモネタというものを面白いと思わない心実には、そういう類のものは腹立たしいと思わせる以外の何ものでもなく、それが分かっている翡翠は、極力心実の前ではそういう類の話はしないようにしている。
時に鉄拳制裁という形で止められるのだから、自重するのも当然と言えば当然だったりする。
そんなシモネタ嫌いの心実に「後にする」と返事をした藍子は、そこでようやくトワに気付き、「あっ、トワさんいらっしゃい」と、髪を気にしながら挨拶をした。
「お邪魔してます」
ニコニコと笑いながら挨拶を返したトワは、
「いつ来たの? 今?」
「今さっき来たばっかり」
藍子の問いに答え、「ところで藍子ちゃん、翡翠いつ寝た?」と問い掛ける。
それに対して「10分くらい前」と藍子がすぐに答えると、
「そっか。じゃあやっぱり俺が早番した方がいいかもな」
「気になるならシャワーしてきな」
心実がそう提案するくらいで卑猥な方向に話は膨らまない。
心実がいるという状況では、ここに翡翠がいたとしても、大した話の膨らみ方はしないかもしれない。
シモネタというものを面白いと思わない心実には、そういう類のものは腹立たしいと思わせる以外の何ものでもなく、それが分かっている翡翠は、極力心実の前ではそういう類の話はしないようにしている。
時に鉄拳制裁という形で止められるのだから、自重するのも当然と言えば当然だったりする。
そんなシモネタ嫌いの心実に「後にする」と返事をした藍子は、そこでようやくトワに気付き、「あっ、トワさんいらっしゃい」と、髪を気にしながら挨拶をした。
「お邪魔してます」
ニコニコと笑いながら挨拶を返したトワは、
「いつ来たの? 今?」
「今さっき来たばっかり」
藍子の問いに答え、「ところで藍子ちゃん、翡翠いつ寝た?」と問い掛ける。
それに対して「10分くらい前」と藍子がすぐに答えると、
「そっか。じゃあやっぱり俺が早番した方がいいかもな」