吐露するキズ跡
そうすると、まんま、女の子の声で。

中性好きなあたしの脳みそは、溶けて機能を停止しそうになる。

ああ…何てかわいいんだ…

あたしはぼーっと中に入る。

ああ、あたしずっと頑張って働くから、本当に毎日出迎えてくれないかなあ。

思ってると、

「何?」

訊かれてしまう。

「あ…いっつも羽ちゃんみたいなかわいいヒトに出迎えてもらえたら、頑張れるんだろうなって思って」

笑われる。

「男の子な発想だね。…まあ、オレはやろうと思えばできるんだけどね。ツカサより、ずっと帰るのが早いと思う
から」

そういえば、そんな気がする。

いっつもあたしよりはるかに早い時間に家にいる。

「羽ちゃんって、会社員だよね」

「…というか、公務員だよ」

「結婚してください」

羽が笑う。

< 11 / 62 >

この作品をシェア

pagetop