君と奏でる、永遠のメロディー
衝撃的な情報が舞い込んだのは、約2時間後のことだった。

『今入ってきた情報です。テロの実行犯とみられる男は、〇〇自動車が開発した人型ロボットだということです』

思い出す。

確か、人間のように感情を持っていて、同じように生活をする。

『同社は、全ロボットの点検を行うと発表。なお、犯人はイスラム過激派の影響を受けていた模様です』

そして、そうやって影響されたり、犯罪に手を染めることも、人間と同じだ。

「〇〇自動車、大変だね」

人ごとのように言うと、彼女は顔を引きつらせたまま、固まっていた。

「どうしたの?」

「ううん。何でもない」

取り繕ったような笑顔。

「ごめん。用事思い出したから」

「え?ちょっと…」

「またね」

彼女はバタバタと、部屋を出て行ってしまった。
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