君と奏でる、永遠のメロディー
僕たちは電車に乗り、僕の家の最寄り駅へ向かった。

「ほんと、怖かった〜」

彼女は落ち着きを取り戻した。

「怪我とかは、無いんだよね?」

僕の問いに、彼女は顔を縦に振った。

幸い、僕たちは大きな怪我はしなくて済んだ。

それが救いだった。




「いいよ、入って」

彼女を家に招き入れる。

普通だったら、そのことに緊張したり、嬉しさを覚えたりするのだろうが、僕らはそっちのけで、テレビをつけた。

予想通り、渋谷のスクランブル交差点が映し出されていた。

『今回の爆発は、バスの中で発生。乗客と運転手の合わせて7人が死亡。警察は、自爆テロと断定し、捜査を進めています』

アナウンサーは、淡々とした口調で伝えた。

「自爆テロって…」

「怖いね。巻き込まれた人可哀想」

「まぁ、僕たちもなんだけどね」




それから、僕たちはテレビの前で、ソワソワとしながら続報を待った。
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