日替わり喫茶 Cologne
誠司さんに、突然言われた。


「毎日のお料理さ、食材と調理方法、メモして渡して欲しいんだ…面倒だろうけど、ちょっとどうしても…」



これを断ると、
このハウスにいる意味を無くす気がした。





そして。

なによりも、わたしは誠司さんの
仕事への姿勢を愛している。

何の仕事なのか、詳しくはわからない。
けれど、ご飯のリクエストで判る。


疲れ具合、何がどう足りていないのか…

だんだん、言われる前に、
希望の通りのメニューを予測出来ることさえ、

可能になってきた。
< 18 / 29 >

この作品をシェア

pagetop