日替わり喫茶 Cologne
カランカラン、
とドアベルが鳴る。


「あっお帰り、茶織に雪子」


「はーーい」

ドキッとする。
誠司さん。三枝誠司さんは、わたしの憧れ。



どうして、ゆっちゃんは
あのキラースマイルをスルーすることが
できるんだろう。


わたしは、いつもいつも
上がってしまって、ドギマギして、

顔が真っ赤になってしまう。



だから、
誠司さんにはわたしの気持ちはバレバレだし、

ゆっちゃんも
知らん顔をしている。



一度、聞いてみた。
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