トシノサ恋 ~永久に…君に~
はぁ…こんな事なら、何か仕事でも

持ってくれば良かった……。

ファミレスに入るとコーヒーを注文して

窓際の席に座る。

新井くん……

どれが本当の君なのかな?

でも、どんな生徒でも

私は、担任だから…

しっかり理解していかないと。

2時間後……

私は、疲れからかうとうとしていると

目の前でドサッという音がする。

その音で顔を上げると……

そこに、私の顔を覗き込む人影が

見えた。

え…新井くん?

そう思って目を開けようとするのに

眠気が勝ってしまい

目を開ける事ができない。

何か…話さなきゃ……。

「…あ、新井くん…。」

私は、それだけ言って深い眠りに

引き込まれてしまった。

遠くで、誰かが私の名前を

呼んでいるような気がした。

それから…

私は夢の中で新井くんに

学校に来るように説得していた。

何だか…温かい

誰か私の身体を優しく

支えてくれてるような……。

夢の中のフワフワとした感覚の中で

幸せな気持ちになっていた。
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