トシノサ恋 ~永久に…君に~
「…あ…ごめんっ。

もう…支度しないと……

間に合わなくなりそうで……。」

私がそう言って勝平を見ると

彼は、私をじっと睨み付けるように

見ていた。

……え、勝平……?

ドキンッ……

…恐い。

私がそのあまりの威圧感に驚いて

固まっていると

おもむろに立ち上がって私の方に

近づいてくる。

「……もう、いいよ、俺こそごめんなっ。

紗和と連絡つかなくて本当に心配で…

テンパっちゃったんだ…

強く言ったりして、ごめんなっ。

ビックリさせちゃったよな……。」

勝平はいつもの穏やかな笑顔に戻ると

私の事をギュッと抱きしめた。

「……ううん

私こそ、ごめんなさい。」

「……うん、じゃあ…

俺も仕事あるから支度するよ…。」

そう言って彼は、寝室にある

クローゼットを開けて、泊まった時用の

スーツとYシャツ、靴下を一式出して

着替えだした。

「……紗和、悪いけど、この服を

洗濯しといてくれない?」

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