ホテル御曹司が甘くてイジワルです

星空の下でキス



「夏目さん、夏休みの工作の参加希望者、順調に集まってるよ」
「本当ですか?」

職場に行くと、館長にそう声をかけられ顔を輝かせながら近づく。

「定員は十名の予定だったけど、もっと集まるかもしれない」
「わぁうれしい。簡単な工作ですし、少しくらいなら定員オーバーしてもいいかもしれませんね」

参加希望者のリストを受け取り目を通す。

子供たちにもっと気軽にプラネタリウムに来てほしいと企画した工作教室。
待合室で簡単な工作をしてからプラネタリウムで星座解説をする予定だ。

参加してくれた子供たちに楽しんでもらえるようにがんばろう。
胸の前で小さくこぶしを握り気合いを入れる。

スイートルームで清瀬さんのお片付けの手伝いをしてからもう三週間がたっていた。

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