溺愛幼なじみの両片想い




「きぃ」


「しぃくん!」



放課後、残って綾乃ちゃんと話してたら、お昼休みと同じように扉から顔を覗かせるしぃくん。


何で私がまだ残ってるって分かったんだろう.....?


お昼の時、一緒に帰ろうなんて話になってないし.....




「もう帰っただろうと思ったけど、きぃのクラスの靴箱みたらきぃの靴あったから」



凄い.....しぃくん私の考えてることがわかってる!

小さい頃から口に出さなくてもよく私が疑問に思ったことを答えてくれた。



「一緒に帰ろうと思ったけど、綾乃ちゃんとこれからどっか行ったりする?」


「いえ!私これからバイトなんで、樹菜と一緒に帰って下さい!」



「ほら!」と言いながら私の鞄を取って私に持たせた。

綾乃ちゃんニヤニヤしてるし.....

よく分からないけどしぃくんと帰れるなら何でもいいや




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