溺愛幼なじみの両片想い
「学校、どう?」
「教室に入るまでは不安だったけど、思ったよりは平気そうかな。
綾乃ちゃんとも仲良くなれたしっ」
「よかった」
私のだいすきな笑顔でこちらを向いた。
笑顔はやっぱり昔のままだなぁ.....
「どちらかというと人見知りだし、昔から男子苦手じゃん? だから心配だったけどもう友達出来たみたいだし安心した。」
幼稚園の頃は平気だったけど、小学生になってから男の子にからかわれることが多くなった。
身長は昔から小さい方だし、地毛が少し茶色っぽいこととかをよくからかわれてた。
しぃくんはからかわれて家で泣いてた私をぎゅーって抱きしめてくれた。
「僕はきぃの髪の毛羨ましい!」
「僕はきぃが大きいよりも小さい方がいいな!」
って、よく言ってくれてた。
今もこうやって心配してくれてるし、しぃくんの笑顔だけじゃなくて優しいところも変わってない。
やっぱり.....好きだなぁ。