溺愛幼なじみの両片想い
抱きしめられるだけでこんなに落ち着くんだって最初は思ってた。
けど、いつからかその中にドキドキも加わっていった。
しぃくんは、
「幼なじみだからできる」
って言ってたから、“幼なじみ”として、私たちの日課になっていた。
けどまさかこうやってまた抱きしめてくれるなんて思ってなかったからドキドキが止まらない.....。
しぃくんに聞こえてないかな.....?
「─── ん、充電完了!」
私の大好きな笑顔で目を見ながらゆっくり離された。
「じゃ、また明日」
私の頭をくしゃくしゃっとして、帰っていってしまった。
まだドキドキが収まらない.....
私がしぃくんのことを好きでも、しぃくんは私のことを“幼なじみ”と思ってるから、“幼なじみ”なのは昔と一緒。
“幼なじみ”だからできるなら、“幼なじみ”の特権ってことで、これからも昔みたいにハグしていいですか.....?