冷徹社長は溺あま旦那様!? ママになっても丸ごと愛されています
モニタを見つめたまま、「ううん」と了が首を横に振った。
「早織にだまって連絡とってごめんね。もう少し具体的な調整が済んだら言うつもりだったんだ。ぬか喜びになっちゃったらまずいと思って」
「まこちゃんが保育士志望だったって、私が言ったんだった?」
了はまた「ううん」と首を振った。
「二度目に早織の家で会ったとき、真琴さんから連絡先をもらったんだけど」
「その話はあとから聞いた気がする」
「そのとき、もし一瞬でも恵とふたりきりになったときのためにって、育児書と、恵の母子手帳のコピーをくれた」
「そこまで!?」
思わず大きな声を出してしまい、しーっと了が人差し指を立てた。すぐそばの床で眠る恵は、どうやら起こさずに済んだみたいだ。
「どこが大事な情報かわからなかったから、丸暗記した。俺、恵の出生時の体重まで言えるよ」
「まじめねえ……」
「真琴さんのそういうところに、プロの匂いを感じたんだよね。聞いてみたら、資格を持ってるって言うから」
さすが了の嗅覚だ。この力で、入所志望のモデルの意欲やモラル、打たれ強さを見抜き、それらがなければどんなに優れた容姿を持っていようが認めない。ソレイユ・インターナショナルの抱えるモデルが粒ぞろいで、不祥事とも縁がないのはそのせいだ。
「それで思い出したんだけど」
「うん?」
PCを叩いていた了が手を止め、難しい顔で腕を組んでいる。
「俺、ちょっと知識をつけたことで浮かれて、子どものいる人に、いろいろ聞いたんだよね。そうしたら、自分の子の出生体重を言える父親って、皆無だったんだよ。逆に女性はみんな言えた」
「ああ……」
それはそうかもしれない。予防接種や健康診断のたびに記入する、なにかと登場する数字だけれど、それを担当しない人には、おぼえる必要もないものだ。
「早織にだまって連絡とってごめんね。もう少し具体的な調整が済んだら言うつもりだったんだ。ぬか喜びになっちゃったらまずいと思って」
「まこちゃんが保育士志望だったって、私が言ったんだった?」
了はまた「ううん」と首を振った。
「二度目に早織の家で会ったとき、真琴さんから連絡先をもらったんだけど」
「その話はあとから聞いた気がする」
「そのとき、もし一瞬でも恵とふたりきりになったときのためにって、育児書と、恵の母子手帳のコピーをくれた」
「そこまで!?」
思わず大きな声を出してしまい、しーっと了が人差し指を立てた。すぐそばの床で眠る恵は、どうやら起こさずに済んだみたいだ。
「どこが大事な情報かわからなかったから、丸暗記した。俺、恵の出生時の体重まで言えるよ」
「まじめねえ……」
「真琴さんのそういうところに、プロの匂いを感じたんだよね。聞いてみたら、資格を持ってるって言うから」
さすが了の嗅覚だ。この力で、入所志望のモデルの意欲やモラル、打たれ強さを見抜き、それらがなければどんなに優れた容姿を持っていようが認めない。ソレイユ・インターナショナルの抱えるモデルが粒ぞろいで、不祥事とも縁がないのはそのせいだ。
「それで思い出したんだけど」
「うん?」
PCを叩いていた了が手を止め、難しい顔で腕を組んでいる。
「俺、ちょっと知識をつけたことで浮かれて、子どものいる人に、いろいろ聞いたんだよね。そうしたら、自分の子の出生体重を言える父親って、皆無だったんだよ。逆に女性はみんな言えた」
「ああ……」
それはそうかもしれない。予防接種や健康診断のたびに記入する、なにかと登場する数字だけれど、それを担当しない人には、おぼえる必要もないものだ。