不器用なキミ~向日葵の恋~
「なに?」

「私ね……泊まらないよ?」

「……?」

「今日だけじゃなくて、これからも泊まる事はないよ?」

「……え?」

「だからって海里としたくないとかそんなんじゃないんだけど、今までも彼の家に泊まった事なんて一度もないし、基本旅行以外に友達の家でも泊まる事はほぼないの」

「……そーなの?」

「うん……人の家って落ち着かないし……眠れないから」

「そっか……じゃあ今までは渚んちで泊まってた?」

「んーそれもないかな……人と寝るってのが苦手」

「……絶対ダメ?」

「……頑張る」

「ふはっ分かった」

この人と付き合う事は、結構大変なのかもしれない。

本気で言ってるんだ。

表裏もなくそして嘘でもない。だからこそ大変なんだと思う。

常識が全く通じない上に自分をしっかり持っている。

だから余計に惹かれるのかもしれないな……なんか今になれば余計にそう思う。

だって自分と正反対の考え方をしてると思うから。

だって僕は抱きしめて眠りたいし、泊まれる時はなるべく一緒に居たいって思うから。

場所が重要なんじゃなくて、誰と居るかが重要なのに……。

この先どれほど出てくるのだろう……こんなやりとり。

僕の考え方と彼女の考え方で重なる部分は出てくるのだろうか?

そして彼女はどこまで、僕に歩み寄ってくれるのだろうか?

僕はどこまで彼女に歩み寄れるのだろう。
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