珈琲プリンスと苦い恋の始まり
振り向いて外に出ると湿気を含んだ生温い風が吹いている。

空を仰ぎ見ながら降り出しそうだな…と思い、足を速めてさっきの写真のことを思った。



不思議と印象的な感じのする写真だった。

あの木と雨の日に女性が叫んだ「桜」とが重なり、まさかな…と思いながら足を車へと向けた。


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