しふぉん・けーき
だが―――

「ZZZZ・・・」

寝て・・・る・・・?

すると、そこに大さんがやってきて、急いで私たちを無理やりでも引き離す。

「まったく・・・ちょっと出かけただけですぐ寝るくせに・・・」

まぁ、一応ここはお店だし、こんなところでいつまでも抱きしめられている状態にはできない。

しかし、そんなにすぐに寝てしまうのか?

「大丈夫かい?お嬢さん」

「はい。大丈夫です」

心臓は大丈夫ではないのですが・・・

「まったく・・・
お嬢にちょっと会えなくなっただけで、ここにきては不機嫌さプンプンに出しまくって。
営業どころじゃなかったぜ。
噂でお嬢の話をしているお客がいて、ナンパしようと話がまとまった瞬間にそいつらを抹殺しやがるし」

そこまでいっていたんですか・・・?

聞いているこっちまで真君に抹殺された人たちに罪悪感を覚える。

「こんなに独占欲丸出しの真は、初めて見たよ・・・
真は、お嬢を本当に大事にしているんだな」

大さんは真君を抱きかかえ、ベッドまで運びそこに寝かせひざ掛けをかぶせる。

「お嬢は、真のことどう思っているんだい?」

!!
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