しふぉん・けーき
「私の言う『真君のことが怖い』っていうのは、いつかきっと真君は私のことが嫌いになっちゃうんじゃないのかっていうことです」

「へ?」

「私は、今までも仲の良かった友達とか仲良くしてもらった人たちから、ある事実を知られてからだんだん私の周りから遠ざかれてしまって、いつしか孤独になってしまう。そんな運命をもっているんです。
決して人から好かれることはないんです。
学校で気さくに話しかけてくれて、本当にうれしかった。毎日のように話しかけてくれて・・・
困っていたら、いつでも手をさしのべてくれる真君の優しさに私は真君に好意を持っています。
この前では必死に私を守ってくれて・・・決して暴力をしているから真君のことが怖いなんて思わないんです。
ただ、私のあれを知られたら、きっと真君は私といられなくなっちゃう・・・!!それがただ怖いんです」

私は、気づけば涙を流していた。

「私のことなんて、誰もみてくれないんです・・・!!」

これを聞くみなは、これを被害妄想とかぶりっ子とか罵る奴もいる。

でも決して、被害妄想とかぶりっ子なんかじゃない。

辛い思いをして実際に思ったこと。そのことに嘘偽りはないのだから
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