しふぉん・けーき
始まった夏休みと真君の正体
「夏休みだね~」

ここは、大さんが働いている喫茶店である。

「ま~さ~る~、なんか冷たいもの~」

いつになくぐ~たらの真君の頭に、大きな封筒が置かれた。

「いつまで、ぐ~たらしているのよ」

朱莉さんが真君の頭に封筒でバシンっと叩く。

「いった~い!!
んだよ~、朱莉かよ~」

「何よ?悪い?」

「べっつに~?」

と、真君はノロノロと封筒の中身を確認する。

「・・・宣戦布告・・・ってわけか」

「そうみたいね」

「しかも、これ、随分となめられてるよな、俺たち」

「えぇ」

「じゃあ、かわいそうだけど、売られた喧嘩は買いますか」

と、スッと真君が椅子から立ち上がると、朱莉さんに指示をだす。

「朱莉、至急『ツバメのクチバシ』を用意しろ。
メンバーは、ローズ・スカーレット・スイセンで。
あと、もしものために、サンフラワーも戦闘態勢に入るように」

「わかったわ」

と、朱莉さんは走って店を出た。
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