しふぉん・けーき
「あ、なっちゃんはここにいてね」

と、真君も店を飛び出す。

「・・・あの~、大さん」

「ん?何だい、お嬢さん」

「真君って、何者なんですか?」

ずっと前から思っていたことを大さんに聞いた。

「真か?
う~ん・・・あいつのことはお嬢さんに話すことが出来ないんだ」

「どうしてですか?」

「極秘だからだよ。
だから、他のやつらにべらべら喋ることはできねぇんだ。悪いな」

そんなに極秘なことなんだろうか・・・?

まだ私と同じ高校1年生なのに・・・

「多分、真ならすぐにここに帰ってくるだろうから、おとなしく居ような」

「はい・・・」

私は、ただ真君の帰りを待つことしかできなかった。
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