拾い恋(もの)は、偶然か?




「やめとけよ。お前が馬鹿を見るだけだぞ。」


そっぽを向く衛。なんだか私を心配しているように見えた、ような?意外な表情にびっくり。


「なに。衛のくせに心配してくれてんの?」

「……なわけなくね?」


うん、やっぱりこいつ、好きになれない。

馬鹿にしたような笑みにすぐ切り替えた衛は、でも、と続けた。


「あいつが気にしてたから。」

「あいつ?」


私の問いかけに衛はなぜか目を泳がせ、耳はなぜかまっ赤だ。


「誰でもいいだろっ。」


そして謎のツンを発揮。

「いや別にいいけど。」

「っっ、聞かねえのかよ?」

「……。」


なにその聞いてほしいと訴えかけてくる目は。


「別に聞かなくても困らないし。」


正直どうでもいいからそう言ったのに、なぜかシュンとされてしまう。

でも、シュンとする姿が翔吾さんに似てる。うわー。


「ガッデム。」

「お前さ、ほんとに時々大丈夫かと心配になるわ。」



私の天使翔吾さんと衛を似てると思うなんて。自分を責める私に衛が追い打ちをかける。


「ところで、なんで私を心配してるの?」

「ほら、その切り替えの早さが怖いんだって。」





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