オセロ

最愛の友達

あの出会いから何年も経った。
それなりに好きな人はできた。
でも…


彼を忘れるなんてできなかった。


おまけに思い出はどんどん美化されていく。胸の中で、彼は輝き続けた。
そんな中仕事場でわたしは、運命的な出会いをする。


人生とは実に単純でおもしろい。
いや…


単純なのはこの心か…

彼は女の身体を持つ、男だった。
それからわたしはその人で、胸がいっぱいの日々を迎える。

そしてわたしは
君を好きになることで、もっと孤独になったんだ。
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