君と、世界が変わる瞬間に。
「はぁ、面白かった」
「笑ろうたら、なんか食べたくなったわ」
私と夕凪君は近くにあっクレープ屋さんでクレープを買うことにした。
私はいちごとバナナの生クリームクレープ。夕凪君は期間限定のキウイとパイナップルの生クリームクレープ。
「うまっ!…期間限定やから買ったけど意外とうまい!」
「へぇ!」
「ほら」
ん、とクレープを差し出された。私が「なんだろう」みたいな顔をしていたので夕凪君は「1口食べてみぃ」と言った。
でも、それって関節キスにならない?!
「おいしいで!」
う、どうしよっ…えぇい!!たべちゃえっ!
ーハムっー
ーモグモグー
「え…おいしい」
「やろ?…雨野さんのもちょーだいっ!…ハムっ」
夕凪君は私の左手に持っていたクレープをパクッと1口かじった。
「おいしいな!」
「で、でしょ…?」
はははは。と、笑うけど顔が赤くなっていないかすごく不安だった。
「ごちそーさまっ!…なんか飲み物買ってくるけど何がええ?」
「え?!私が行くよ」
「ええねん、ええねん。雨野さんまだ食べよるし、座ってまっとって!」
「うん…じゃあカルピスで…」
そういうと夕凪君は手を振りながら「おーけー!」と言い走っていった。
残された私は、ベンチに座って残りのクレープを食べる。
「あ、君〜1人?」
最後の1口食べ終わった時に、誰かに声をかけられた。
「えっと…違います…」
「えー?でも今誰もいないじゃぁん!」
「ほら、俺らと遊び行こうよ!」
そういいながら男達は私の腕を掴んで引っ張った。…手を握られた瞬間鳥肌がたって、この前の事を思い出した。
気持ち悪いっ。…誰か…っ。
手を引っ張り返しても、力が強くて思うようにならない。
「…っ………夕凪君!!!」
ーパシッー
「その手、話してもらえませんか」
「…はぁ?んだよお前っ」
「この子の彼氏です」
「…ッチ、彼氏持ちかよっ。行こうぜ」
来てくれた。夕凪君が…また。…
「ごめんな。…一緒に待ってから行くべきやった。…ほんまごめん」