くまさんとうさぎさんの秘密
by宇佐美優那

涙が止まらなかった。

くまさんは、部屋を飛び出した後、1度戻ってきた。
「頭冷やしてくる」と、彼は言った。そして、そのまま家から出ていってしまった。

あゆみに電話した。
「どうしたの?」と、彼女は言った。
「あのね、、くまさんって、私のこと好きだと思う??」
「その話題避けてるのかと思ってた。。ベタボレじゃん。あんた、めちゃめちゃ甘やかされてるよね。」
涙が止まらない。。
「嫌われちゃったかも。」
「喧嘩でもした??」
「バカなことしちゃったの。私が。くまさん、出ていっちゃった。。」
「出掛ける前に、何か言ってた?」
「頭冷やしてくるって。」
「それなら、大丈夫だよ。何かしでかしちゃっても、謝れば許してくれるよ。落ち着きなよ。」
あゆみは、言った。
「あたしが、くまさんに聞いてみようか?」
ちょっと迷ったけど、お断りした。
「ありがとう。ちゃんと、自分で謝る。」
「頑張って。大丈夫だよ。何があったか知らないけど、くまさん、心が広い人だと思うよ。」と、あゆみは言った。

くまさんは、私が、積極的に出ちゃったことを、はしたないと思ってるかもしれない。前々から、「エロい。」と言われる時は、ちょっと避けられてしまってた。。
「エロい。」のは、ちょっと面倒だと思われてる気はしてた。私だけ行かされちゃって、混乱して八つ当たりしちゃって、ものすごく重い女になってしまった。
恥ずかしすぎて、もう、くまさんの顔を見れない。。
ひとまず、自分の性欲押し付けて、八つ当たりしてしまったことは、謝ろうと思った。謝って、もう、ひとみさんに前嶋さんもいることだし、場合によっては、迷惑かけないうちに出ていった方が良いかも。。

くまさんは、この日、午前様になっても帰宅しなかった。私は、1時過ぎから、荷物をまとめ始めた。私の為に、彼がここに帰宅できないような事になるわけには行かない。

荷物をまとめていると、涙が出てきた。
きれいに荷物がまとまって、、それから、涙が止まらなくて、私は、泣き続けた。そして、、泣き疲れて眠ってしまったようだった。。





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