くまさんとうさぎさんの秘密

恐怖

by 宇佐美 優那

熊谷家は、とても便利になった。
玄関で、カメラに向かって
「ただいま」と言うだけで、何もしなくても扉が開くようになった。
玄関でドアノブに触れても、扉が開く。
二人でふざけて、いろいろ登録した。

家の中も、声をかけるか、ノブに触れるだけで開く扉が増えた。

「何か、SF映画の宇宙基地みたいになってきたね。」と、私は言った。
「不便なことがあったら、何でも言って。俺、大抵のことは、前向きに解決できると思うから。」と、くまさんは言った。彼は、私の肩をポンポンと、たたいた。

ここのところ、くまさんの方からのボディタッチが増えている。ちょっとは、好意持ってもらえたかな??と、きたいしちゃったりもした。
そうかと思うと、線を引くようなことを言われたりもする。
一々気持ち振り回されるのも嫌になったので、とりあえずは、期待せず、1番の仲良しでいれるように頑張ろうと思った。
そもそも、ひとみさんに言われてることもある。女の子からアプローチというのは、熊谷家では好ましくないらしい。。彼のお母さんの言うことは、おろそかにできないかも。。

くまさんが、用事があると言うので、私は、ひとみさんの所に荷物を届けに行くことにした。





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