転生令嬢の異世界ほっこり温泉物語
それから三日後。

レナードとエミリーの結婚式が執り行われた。

私はお父様と参列。ライは留守番。
本当は一緒に行きたかったけれど、次期大公の婚約発表はしっかりした場で行わなくてはならないので、仕方ない。
余談だけれど、結婚式の前日、レナードはライに土下座の勢いでそれまでの非礼を詫び、エミリーはライにまさかの告白をしていた。
どちらもライに軽くあしらわれていたけど。



さて、無事結婚式を終えたあと、ライとお父様と一緒に王宮に行き、国王陛下達に婚約の件をを報告した。

心配していたけれど、反対はなく皆さんに祝福してもらえてホッとした。
元々ライはトレヴィアの一部王族と交流が有ったそうだ。

この後はフォーセル大公国へ行く予定。
そこで、婚約式をするそうだ。
急な話で混乱はするけど、迷いはない。

私はライと生きて行くと決めたのだから。

ミント村リゾートについてもライはしっかり考えていてくれて、フォーセル大公国に支店を作る事になった。

結婚後も、出来る範囲で仕事をして良いそうだ。
ミント村はコンラード達に任せ、情報交換をしながら盛り立てていく予定。





トレヴィア滞在最期の夜。
二人で夜空の星を眺めながら、私はライの肩にもたれて囁いた。

「ライ……本当にありがとうね。私、とても幸せだよ」

ライは愛のこもったキスで答えてくれる。

情熱的なキスは繰り返す毎に深く激しくなっていく。

熱くなった唇を離すと、ライは切なそうに囁いた。

「早く結婚したい。半年も会わないで耐えたのが信じられないくらいエリカが欲しい」

憂いを帯びた美しい顔には、今までにない男の色気があり、私の心臓はもうもたないってくらいに高鳴り、ときめく。

「私も早くライの奥さんになりたい」


この先もし、傷付く事が起きたとしても後悔はしない。ライと一緒に乗り越えたい。先を恐れるよりライと居たい。

ライの隣が私の居場所。
だって、それこそが私の幸福だから。

温かい胸に寄り添い、幸せを感じながら目を閉じた。



「転生令嬢の幸福論」完

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