転生令嬢の異世界ほっこり温泉物語
それから三日後。

レナードとエミリーの結婚式が執り行われた。

私はお父様と参列。ライは留守番。
本当は一緒に行きたかったけれど、次期大公の婚約発表はしっかりした場で行わなくてはならないので、仕方ない。
余談だけれど、結婚式の前日、レナードはライに土下座の勢いでそれまでの非礼を詫び、エミリーはライにまさかの告白をしていた。
どちらもライに軽くあしらわれていたけど。



さて、無事結婚式を終えたあと、ライとお父様と一緒に王宮に行き、国王陛下達に婚約の件をを報告した。

心配していたけれど、反対はなく皆さんに祝福してもらえてホッとした。
元々ライはトレヴィアの一部王族と交流が有ったそうだ。

この後はフォーセル大公国へ行く予定。
そこで、婚約式をするそうだ。
急な話で混乱はするけど、迷いはない。

私はライと生きて行くと決めたのだから。

ミント村リゾートについてもライはしっかり考えていてくれて、フォーセル大公国に支店を作る事になった。

結婚後も、出来る範囲で仕事をして良いそうだ。
ミント村はコンラード達に任せ、情報交換をしながら盛り立てていく予定。





トレヴィア滞在最期の夜。
二人で夜空の星を眺めながら、私はライの肩にもたれて囁いた。

「ライ……本当にありがとうね。私、とても幸せだよ」

ライは愛のこもったキスで答えてくれる。

情熱的なキスは繰り返す毎に深く激しくなっていく。

熱くなった唇を離すと、ライは切なそうに囁いた。

「早く結婚したい。半年も会わないで耐えたのが信じられないくらいエリカが欲しい」

憂いを帯びた美しい顔には、今までにない男の色気があり、私の心臓はもうもたないってくらいに高鳴り、ときめく。

「私も早くライの奥さんになりたい」


この先もし、傷付く事が起きたとしても後悔はしない。ライと一緒に乗り越えたい。先を恐れるよりライと居たい。

ライの隣が私の居場所。
だって、それこそが私の幸福だから。

温かい胸に寄り添い、幸せを感じながら目を閉じた。



「転生令嬢の幸福論」完

< 144 / 144 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:772

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

あなたとは合わないと思っていたけれど

総文字数/112,322

恋愛(オフィスラブ)171ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
西條香澄 28歳 航空会社調達部勤務 × 天谷武流 31歳 将来有望な副操縦士 価値観が合わないふたりが、それぞれの事情のために契約結婚を。 お互い干渉し合わないようにつもりだったけれど、一緒に生活をしているうちに、意外と気が合うのが分かり…… ◇加筆修正(特に後半)したものがベリーズ文庫2月刊で発売予定です。よろしくお願いいたします。
失恋したので復讐します
  • 書籍化作品

総文字数/108,494

恋愛(その他)64ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
山岸千尋はある日社内恋愛中の恋人に手ひどく振られて失恋してしまう。 落ち込んでいるときに「一緒に復讐しない?」と誘ってきたのは、いつもクールで毒舌な同僚だった。 ※ベリーズ文庫2025年10月刊で書籍化予定の作品です。 書籍版とは内容と結末が異なります。ご了承ください。
無口な脳外科医の旦那様、心の声(なぜか激甘)が漏れてます!
  • 書籍化作品
表紙を見る 表紙を閉じる
お見合い結婚してあと少しで一年なのに初夜もまだの仮面夫婦なふたり。 関係改善に努めていた羽菜は、ついに見切りをつけて離婚を夫に告げる。 ところが離婚を喜ぶはずの夫が断固拒否する。 なんとか頑張る羽菜はあるきっかけで夫の本音を知ることになり…… 加賀谷羽菜 資産家の娘で現在は主婦 加賀谷克樹 クールで無口な脳外科医  ※ベリーズ文庫2025年6月刊で書籍化予定の作品ですがこちらは改稿する前の原稿になります。 書籍版とは(後半の)内容が異なります。ご了承ください。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop