転生令嬢の異世界ほっこり温泉物語
「お嬢様、それは後にした方が……」

私がまた倒れるんじゃないかと心配している様子。

「分かってるわ。やるなら館に帰ってからにするから大丈夫」

と言っても勝手に調べ始めてしまったら、自分でもどうしようも無いのだけれど。
早めにコントロールの練習をする必要がありそうだ。

「お嬢様、温泉を探すことなんて出来るんですか?」

話を聞いていたラナが口を挟んで来た。

「そうなの、なぜか出来るようになったのよ」

「凄いじゃないですか。精霊の加護がレベルアップしたんですね」


「ふふ、まだ使いこなしてないんだけどね」

ラナが喜んでくれるので、私も嬉しくなる。
二人で盛り上がっていたので、コンラードか首を傾げて呟いていた事に気付かなかった。

「能力がレベルアップ?……あり得ない」

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