君がいて、僕がいる。



「……え?」

「そうやって私ばかりを優先してると、他人には私がわがままな女に見えるんだよ。
……私のことを思うならさ、行ってきてよ」

「…さっきは行かないでっていってたじゃん」

「……気が変わったの。女心と秋の空ってよく言うじゃん
だから、行ってきなよ。ってか行って。
今はそばにいてほしくない。

私に構わないで。」


私がそこまで言うと、圭介は静かに立ち上がって部屋を出ていった。

外から聞こえる美咲さんと圭介の声を聞こえてきて、私は布団から出た。



……本当、可愛いげのない女。
つくづく自分が嫌になる…

どうして私はあんな言い方しかできないんだろ…


『行かないで』も『行ってきて』もどちらも本音。
わがままなただの子供だよ、これじゃあ

…でも、どうすればいいかわからなかったんだもん。


どうするのが正解なのか、わからない。



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