手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

私がいる教室は三階にある。


もし、その高さから落ちたら人間はひとたまりもない。



「グロ……やば……」


「あれ二組の子だよね……」


「先生、呼んだ方がいいんじゃない……?」



みんなは窓の下にある生徒の死体を見て絶句していた。


「そんな……嘘…」


丸ちゃんと愛子ちゃんは二人で抱き合いながらその場にうずくまった。

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